SHUKNOVA

所在地   東京都新宿区   
用途    飲食店・休憩所・スポーツの練習場
構造    鉄骨造
規模    地上2階建
延床面積  1200㎡

 「SHUKNOVA」は新宿中央公園内北東に位置し、公園通りに沿ってつくられた2階建ての施設である。敷地は東側に西新宿の超高層ビル街区が面していて、西側には奥行きのある芝生広場が広がっている。計画では公園の景観と調和する建築が求められた。
 芝生広場の水平な広がりと合わせるには、60Mを超える豊かな建物間口を活かす形態が考えられた。勾配屋根の軒先を直線状に通し、遠くからみてもラインが引き立つよう厚みを持たせている。建物中央には高さ120㎝の壁を横に通し菱形金属板を貼り、特徴のある水平ラインをつくっている。この壁を美しく横に通すには上端と下端の納まりが途中で変わるため、段差が生じないよう入念に検討している。
 1・2階テラスの傾斜天井は建物外観を構成する重要な部分であり、木製パネルを貼り公園の緑に馴染むように考えた。単調にならないよう木製パネル間に帯を配している。納まりはモックアップを製作し検証している。
 敷地は公園通りから最大5M程高いレベルにあり、園路から施設へフラットにアクセスできるように建物レベルを調整している。そのため公園通りからは建物のボリュームが大きく見えてくるが、沿道法面に残した既存樹の桜と街路樹が圧迫感を軽減している。大型の設備機器は建物レベルより下げた位置に計画してボリュームを抑え、屋内に設置し上部をテラスとして開放することで景観に配慮している。